
ここではトールペインティングの実際の描き方について
初心者の方向けに具体的に解説していきます

今回の解説のために用意した下絵です。これを元に解説していきます。
![]() |
準備編 |
準備をします。使用する絵具(アクリル絵具)は、乾くと落ちなくなるので、机に紙か布、またはビニールシートをひきます(注、新聞紙は印字が写ってしまう可能性があるので向いていません) エプロンと腕まくりも忘れずに・・・ |
![]() |
下地編 |
ペイントする白木の表面を木目に沿ってサンディング(やすりがけ)します。サンドペーパー(紙やすり)の400〜600番でもサンディングフォーム(スポンジにやすりがふきつけられてるもの)でもOKです。 表面がなめらかになるまでサンディングします。 |
![]() |
下地編2 |
シーラー(木の目止め剤)を大き目の筆、平筆1インチ位で木目に沿って塗ります。 これにより絵具が染み込まず発色がよくなります。 |
![]() |
下地編3 |
シーラーが乾いたら、木目に沿って軽くサンディングします こすりすぎてシーラーをとりすぎないように注意してください。 |
![]() |
下地編4 |
ベース(地)を塗ります。 今回はアクリル絵具Delta CeramcoatのBridgeport Greyを塗ります。 平筆1インチ位で木目に沿って塗りますが、絵具が固くてスジがたくさん出る場合は少し水を足してよく混ぜてから塗ります。 *アクリル絵具は分離している事がよくあるので、よく振ってから使います。乾くまでは水性なので、作業は全て水を使って行います(絵具を薄める、消す、洗う等) |
![]() |
下地編5 | ベースをよく乾かしてから、軽くサンディングします。サンドペーパー800〜1000番を使うときめ細かく仕上がります。 |
![]() |
下地編6 | 木目が透けて見えなくなるまで乾かしては塗り、を繰り返します(2〜3回) |
![]() |
ペイント準備編 | 下絵をトレーシングペーパーに写します。マスキングテープでトレーシングペーパーを固定し(2箇所以上)下絵がずれないようにし、鉛筆か細いサインペンで描き写します。 |
![]() |
ペイント準備編2 |
トレーシングペーパーを木の型に切ります。 (木にテープで固定しやすくするため) |
![]() |
ペイント準備編3 |
下地編でベースの完成した木にマスキングテープでトレーシングペーパーを固定します(2箇所以上)。 木とトレーシングペーパーの間にグラファイトペーパー(転写紙)をはさみスタイラス(鉄筆)の細い方で、ベタ塗りする部分のアウトライン(外形)のみを軽くなぞります(今回のベースが濃い色なのでグラファイトペーパーは白を使用しました) 注1:今回の場合は地面、家、文字、木をトレー スする 注2:トレース時は筆圧が強すぎると板がへこんで しまうので強さに注意 注3:グラファイトペーパーには裏表があります、ト レース前に確認してください。
|
![]() |
ペイント実施編 |
家のベースを平筆の8号位でAntique
Whiteで塗ります。下地を塗った時と同様に乾かしては塗るを下地の色が見えなくなるまで繰り返します(2〜3回) 筆は薄い茶色もしくは白のナイロン系の筆が扱いやすいでしょう。平筆はフラットやシェーダーとも言います。丸筆はラウンドと言います。各メーカーにより同じ号数でも多少太さが違います。 使った後はよく水で洗います |
![]() |
ペイント実施編2 |
家のディティール(細部)をトレースします。 家のベースが白っぽいので今回はグラファイトペーパーのグレーを使います。 |
![]() |
ペイント実施編3 |
木の幹、煙突は丸筆2号位、ドアは平筆8号位を使い、Burnt
Umberを塗ります。 窓は平筆8号位でBridgeport Greyを塗ります。 |
![]() |
ペイント実施編4 | ディアフットブラシ(点描用筆)を使い、木と地面をBlack Greenでトントンと軽くつつくように描きます。 |
![]() |
ペイント実施編5 | 同様にディアフットブラシにEnglish Yew Greenをつけて所々トントンとつつきます |
![]() |
ペイント実施編6 |
屋根の部分を丸筆2号でGypsy
Roseで塗ります。赤系、青系、オレンジ系の絵具はベースの色の影響を受けやすいのでバリアコート(下塗り)します。 この場合は赤系の下塗りなのでピンクを塗っています。黄系やオレンジ系の場合はクリーム色を塗ります。 |
![]() |
ペイント実施編7 | 下地を塗った屋根にRed Iron Oxideを塗ります。 |
![]() |
ペイント実施編8 |
窓枠を丸筆1号でBurnt Umberで描きます。 絵具をたっぷりつけて盛り上がるように描いています。 |
![]() |
ペイント実施編9 | 文字を窓枠と同じような要領でボリュームつけてAntique Whiteで描きます。 |
![]() |
ペイント実施編10 | 木の実を描くために綿棒にたっぷりRed Iron OxideとGypsy Roseをつけます。このとき2色を混ぜすぎないようにつけます。 |
![]() |
ペイント実施編11 |
木の実一個ずつ絵具をつけてポテンポテンと置くようにして描きます。 絵具が盛り上がってるため乾くまで時間がかかるので手でつぶしてしまわないように注意してください。 |
![]() |
ペイント実施編12 | ケムリをWhiteで丸筆2号を寝かせるようにして描きます。 |
![]() |
ペイント実施編13 | スタイラスの太い方を使いStrawをたっぷりつけてドアの取っ手にドット(点)を打ちます。 |
![]() |
ペイント実施編14 |
木の根元の花をスタイラスの細い方でStrawをつけドットをいくつか続けて打ちます。 続けて打つことで点の大小ができます。 |
![]() |
仕上げ編 | ドットや木の実が乾いたら消しゴムで下絵を消します。ニスを塗ると下絵が消せなくなるので、消し残しがないように注意深くチェックしてください。 |
![]() |
仕上げ編2 |
大き目の平筆1インチくらいで木目に沿ってニスを塗ります。ニスにはグロス(ツヤ有り)とマット(ツヤ消し)とサテン(半ツヤ)があります。好みで使い分けると良いと思いますが、今回はサテンを使用しました。 水性ニスなら使った筆も水で洗うことができ便利です。ニスは厚塗りだと液だれするので、薄く塗ります。お盆やコースター、表札等、物が上に乗るものや屋外で使う物にはニスを乾いては塗りを2〜3回繰り返しておくと耐久性が上がります。 |
![]() |
完成!
←をクリックすると拡大します |
これで完成です!
|
| 画材紹介 |
画材について |
トールペインティングに一般的に使われる画材について紹介します。左の絵をクリックしてください。 |

Lancaster